記事一覧

サミットでの北海道清酒の活躍

ファイル 8-1.jpgファイル 8-2.jpgファイル 8-3.jpg

 サミットが終わって2週間が立ちました。終わってしまえば残るは静寂のみかと思いきや、北海道酒造組合の事務所は今に至っても
電話と来客は途絶えることなし。忙しい毎日です。
 皆さんからのご質問で1番多いのは、「彩花洞爺」と「北海道の国酒」はサミットで使われたのという質問です。
 使われましたよ!「彩花洞爺」はウインザーホテルに50本入っています。各国首脳の1日目の晩餐会で使われたのかどうかは、いまだ不明です。こちらからギスギス聞く気のもちょっとはばかられます。私にすれば別に晩餐会に使われたから特別に価値が上がるものとは思いませんし、使われなかったから価値が下がるものとも思っていません。
 とにかくウィンザーホテルで使われたのです。それだけで十分ではないでしょうか。
 乾杯は輪島塗の盃でしたので、清酒かというとどうもシャンパンのようです。国際慣習からすると確かにシャンパンで乾杯ですね。
 沖縄サミットの時は泡盛で乾杯のようでしたが、これは沖縄の特産品ですよね。
 清酒で乾杯にするとオールジャパンで自薦他薦で主催者側も大変でしょう。
 それから国際メディアセンターには、「北海道の国酒」「彩花洞爺」が1,000本単位で入っていますし、オーップンセレモニーでは「北海道の国酒」の鏡樽3樽で鏡開です。
 また、北海道情報館でのサミット記念酒の試飲は、各国の方々に大人気でした。
 まだあります。中国等アジア参加国首脳が宿泊したルネッサンスホテルには「北海道の国酒」が40本、アフリカ諸国の首脳が宿泊したパークホテルには「北海道の国酒」14本が入っています。
 また、合同酒精・大雪乃蔵の「涼風麗酒」というシャンパン風の清酒もウィンザーホテルに入っています。
 そして、これは最大のトピックスです。
 サミット参加国首脳のお土産は北海道の清酒です。
 これは、ウィンザーホテルが用意したもので、清酒は、札幌の日本清酒が丹精込めて造った「中垂れ・吉翔原酒」です。容器は人間国宝第14代柿右衛門作の陶器瓶です。
 ここまでご紹介しますと、この度のサミットでは、いかに北海道の清酒が活躍したかお分かりいただけたかと思います。
 この後どうなるのか、これもよく質問されます。
 実は、もう「彩花洞爺」も「北海道の国酒」も、ほとんどのメーカーが底を着いてしまいました。
 私のプランとしては、アフターサミットの企画があったのですが、それは無理となりました。
 しかし、大々的には出来ないにしても、各メーカーの在庫を掻き集めてミニ・アフターサミットを行い、北海道の消費者の皆さんに
サミットの余韻を味わってもらおうとは思っています。
 そのご案内は、後ほどさせていただきたいと思っています。
 それでは、サミットシリーズ、「西田専務のあれこれ話」はこれで終わりとさせていただきます。
 これからも、新しい企画は打っていきますので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
 

サミット認定酒「あれこれ」

ファイル 7-1.jpg

 5月16日(金)JR札幌駅前のきょうさいサロンにて「彩花洞爺」の発表会を行いました。「彩花洞爺」パブリシティのきっかけとなったJALグループとの合同発表会で、キャビンアテンダントのお嬢さんも駆けつけてくれました。会場は華やかな雰囲気に包まれ、上々の市場発売がスタートです。
 だが、しかし、この時既に予定されていた2万本は既に蔵にはなし、追加瓶詰めが準備されていました。瓶詰めといっても簡単にはいきません。ラベル、カートン全て特注です。時間が掛かります。一時期市場も手薄になりましたが、どうにか6月10日には復活させることができました。
 しかし、更なる問題が上がりました。市場の売れ行きの好調に気を取られているうちに、サミット本番に納入する在庫が足りないとの情勢、これを乗り切るために、新たに「北海道の国酒認定酒」企画を急遽立ち上げました。
 この後、この企画が以外な方向へと展開します。
 ルスツに設営された国際メディアセンターに外務省からの要請があり、清酒を300mlで3,500本の納入が決まりました。
 ところが、そのうち2,000本は道外からということになり、
私としては、何故オール北海道でいけないのかと抵抗しましたが、
自由経済の中で、あまり北海道のエゴを出すのもどうかと思い、容認したものの、ラベルは福田総理揮毫の「國酒」を使って純米吟醸酒ということになりましたので、これには北海道としては差別化を図るということで、高橋はるみ知事に揮毫をお願いし「北海道の国酒」として対抗しました。
 これが結果、話題性があり、マスコミベースでも随分応援をいただきました。
 ただ、認定審査会が大波乱で、官能審査の結果落選が多数出まして大慌てとなり、2回目の審査会で、各メーカー最低1点は確保して、一件落着となりました。
 これは、審査員の皆さんが、サミット会場で使うので最高のものをという張り切りが現れたものと理解しています。
 何せ、「北海道の国酒」は急遽の企画で、各蔵自慢の逸品を出品というフレーズでしたので、まさかの顛末でした。
 (次回は、実際サミットでは認定酒がどう使われたのか、それと
  これだけ評判の上げた認定酒の今後はどうなるというテーマで  サミットあれこれを総括します。)

サミット統一ブランド酒「彩花洞爺」あれこれ話:ラスト2

ファイル 6-1.jpg

 4月に入り、いよいよ認定審査委員会です。
 4月11日の第1回認定審査会の結果、出品11メーカー20点のうち、何と5点が不合格で、1点しか出品しなかった2メーカーが消えてしまうという大波乱がおきました。
 審査委員の皆さんも、サミット向けということで、大変厳しい評価をしたものです。
 合否の連絡は、専務理事である私の役目です。不合格の連絡に対し、受けるメーカーの担当者は、何故、うちの酒が落ちるのかという不満、疑問、ペーパーテストじゃないので、何とも言いがたし、
しかし、6人の審査であるので、平均値はある程度信頼性のおけるもの、否は否と言わざるを得ません・・・・・。
 第2回目の認定審査会4月25日、出品5メーカー、9点のうち、5メーカー6点が合格。
 これで、11メーカー19アイテムが「彩花洞爺」として確定。
 この後に、またまた大変なことが・・・・・・。
 各社からの販売見込み数を提出してもらったところ、私の見込み数と大幅な乖離あり。これは絶句でした。
 考えてみれば、これまでマスコミ等や流通、消費者からの情報は全て北海道酒造組合の私のもとに集中です。
 ですから、参加各メーカーの担当者と私の受けている温度差がぜんぜん違うんです。これは、いくら私が口で説明しても、理解してもらえるものではありません。
 難しいものです。
 ラベル、カートン等の資材は即発注しなければ、発売日までに到底間に合いません。しかし、こんな少ない数量で発注してよいものか。悩みに悩み、私は、賭けに出ました。
 各メーカーの資材の注文数量に私の判断で上積み発注を掛けました。
 案の定、市場の反応は大きく、到底対応できる数字ではありません。予定数量は2万本と私の上積み数字に到達しました。
 それでも、5月16日の「彩花洞爺」発表会には各メーカーとも、オーダーストップの状態です。
 《続きは残り1回の「あれこれ話」にまとめます。》
 

「彩花洞爺」あれこれ話の続き

 北海道洞爺湖サミット記念統一ブランド酒の名称が「彩花洞爺」に決まり、2月21日午後3時30分より高橋はるみ知事に報告に
行きました。
 「彩花洞爺」の命名は、一般公募520通の中から吟味してイメージを掴み、高橋はるみ知事の提唱する「洞爺湖花いっぱい、お迎え企画」をかぶせ合わせて命名しました。
このあたりから、マスコミの皆さんの関心が急激に高まり、確かなる手応えを感じるようになりました。
これに先立つこと、12月にはJALグループが、いち早く提携の申し出がありましたので、サミット企画は、よい風に乗っている感じは持っていましたが、これ程までに、経済社会から関心を持ってもらえるとは思っていませんでした。
 私自身、これまで、テレビニュース、特集番組に十数回出さしていただきまして、お陰さまで、人に会うたびに、「また出てたね。
時の人だね。」などと言われるようになりました。
 新聞、雑誌、インターネット等を含めると、その露出度は相当のものになりました。
 後、残された仕事は、4月の認定審査会とラベル、カートンのデザイン作り、そして実際の資材発注です。
 ここにおいて、以外な困難に出会います。
 《以下、次号で、困難な出来事を紹介します。》
   ※サミットあれこれ話は、後2回で終了します。

サミット統一ブランド酒「彩花洞爺」誕生の道のり

 私は、平成18年11月29日の通常総会で専務理事となり、今月で就任1年半が経過しました。
 私は、札幌国税局で酒税課長、酒類監理官のポストを経験しましたが、その時から、北海道の清酒業界の衰退と、この状況から抜け出すのにはどうしたらよいのかということを考えてきました。
 北海道における清酒の消費数量のうち、北海道の清酒が占める割合は僅か21%です。昭和40年代には50%を越えるシェアを持っていた北海道清酒が何故低落してしまったのか、それよりも、北海道清酒の復活を果たすために、この業界は何をしなければならないのか。
 北海道の清酒は質が悪いのかというと、専門家の話を聞いても決して悪くはないという。特に、最近は技術レベルが向上し、美味しくなってきているという。
 なのに、北海道の清酒を置いている飲食店は本当に少ない。
 道外の清酒は旨いというのは、どこかで、愛飲者にそう思われてしまったに違いない。 
 これを払拭していくためには、業界一丸となって飲食店、消費者
の距離を縮めていくしかない。
 そのため、①北海道酒蔵まつりの開催を年2回とし、旭川においても実施するようになった。②各地にある道産清酒愛好会を、しっかりとサポートしていく。③日本酒で乾杯推進会議を身近なファンクラブに成長させる。これが北海道清酒の需用振興策の3本柱である。
 そこへやってきたのが北海道洞爺湖サミット。この世紀のイベントを活用しよう。
 何回もの部内協議を行い、北海道酒造組合認定の統一ブランド酒を、参加メーカーに自由に造ってもらい、認定審査会にて審査を受け、合格したものだけを市場に出そう。きっと美味しい清酒が出来るに違いない。評判が上がればサミット会場でもきっと使ってくれるに違いない。
 課題は、清酒は造って製品化するのに半年掛かるということ。
 息の長い戦いとも言える。
 とにかく、今年の清酒の仕込みが始まる前に製造基準をまず決めようということになった。作る対象は、大吟醸酒、吟醸酒、特別純米酒、純米酒、特別本醸造酒・・・・・の特定名称酒である。
 もともとこれらの特定名称酒の定義は酒類業組合法に規定されているが、それよりかなりタイトな製造基準となった。これでいくと
もっと旨い酒が出来るに違いない。
 この企画を平成19年10月12日に道庁記者クラブにおいて記者発表を行った。
 もう後には引けない、前進あるのみ。これがサミット統一ブランド酒企画の始まりでした。
    《以下、次回に続きます。》
 

ページ移動